BACK   2008.3.24更新

平野政吉美術館について

財団法人平野政吉美術館は「青少年が豊かな人間に」と、平野政吉(明治28年〜平成元年 1895〜1989)が収集した美術品の内から320点を寄付し、昭和42年(1967)に開館しました。
 平野は、秋田県内有数の大地主の長男として秋田市に生まれ、若い頃は画家志望でした。また、わが国初期の航空界に夢を抱き、飛行機の操縦に熱中し墜落もしています。しかし、美術への愛着は強く、10代から93歳で亡くなるまで収集の情熱は衰えませんでした。浮世絵、陶器…等々を集めましたが、特に藤田嗣治との交友から貴重な代表作を所有しました。
 平野が寄贈した現在の館蔵品は○藤田嗣治作品とその遺品資料○西欧絵画○秋田蘭画など日本初期洋画○明治初期洋画○中国絵画など5分野で601点です。

創設寄附者ごあいさつ

昭和42年5月  平野政吉 

 私は幼時から絵が好きで、少年時代に画家にならんと志望したこともあります。かたわら、我が国の航空界の黎明期に飛行機の研究に没頭し自ら操縦桿を握り又墜落したこともありましたが、美術への愛着がたち難く戦争中も蒐集を怠らず今日にいたりました。過去57年間蒐集したものは刀剣、陶器、仏画、石器、鉄器、銅器、蒔絵、浮世絵、初期洋画、泰西洋画、日本画など美術全般にわたりますが、特に世界画壇の一人者藤田嗣治氏とは永年にわたる交友で、その名作を世界に最も多く所有しました。今回これらの蒐集品の中から320点を厳選し財団に寄附しました。純粋芸術品を通じて青少年が豊かな人間に成長することを願ってやみません。

(追記)
昭和43年文化の日を期し藤田嗣治の遺品及びピカソなど200点を寄附。昭和天皇・皇后両陛下行幸を記念し、新たに74点を寄附しました。その後の寄付を加え、現在総計601点となりました。